小城千葉氏の惣領 -祇園千葉氏(東千葉家)-

肥前千葉氏

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 千葉介胤基―+―千葉介胤鎮―+―千葉介元胤
(千葉介)  |(千葉介)  |(千葉介)
       |       |
       |       +―千葉介教胤 +―少弐政資―――――少弐資元―――千葉胤頼
       |        (千葉介)  |(大宰少弐)   (大宰少弐) (千葉介)
       |               |
       |               |【晴気千葉家】
       |         少弐教頼――+―千葉胤資
       |        (太宰少弐)  (肥前守)
       |                 ∥
       +―千葉胤紹――+―千葉政胤    ∥      +―千葉胤治
        (右京大夫) |         ∥      |
               |         ∥      |                 
               +―千葉介胤朝―+―尼日光――――+=千葉介胤繁          +=鍋島直茂――【佐賀藩主】
               |(千葉介)  |        |(千葉介)           |(加賀守)
               |       |        |                |
               |       |        +=千葉介胤勝―――千葉介胤連――+―鍋島胤信――【佐賀藩千葉家】
               |       |         (千葉介)   (千葉介)    (忠右衛門)
               |       |
               |       +=【祇園千葉家】
               +―千葉胤盛――――千葉介興常――――千葉喜胤====千葉胤頼―――――千葉胤誠――千葉姉様
               |(千葉介)   (千葉介)    (丹波守)   (千葉介)          (日住)
               |                                         ↓
               +―千葉胤将                     神代勝利―――――神代長良==千葉姉様
                (妙法院僧侶)                  (大和守)    (刑部大輔)

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神代長良(1537-1581)

 神代大和守勝利の嫡男。母は副島近江守信吉女。妻は鹿江遠江守兼明女。官途名は刑部大輔。初名は勝良。最後の小城千葉家当主・千葉屋形胤誠の姫を養女として庇護した。

 天文6(1537)年、神代勝利の嫡子として誕生した。姉は江上左衛門大夫長種の妻となり、長種の死後は、高木長門守胤利に嫁いでいる。

 永禄7(1564)年、父・神代勝利が隠居したことにより神代家を継承し、土生島城(金立町)を守った。翌永禄8(1565)年3月15日、父・勝利が没すると、4月23日に親族でもある隆信から弔問の使者が送られ、これまで通り違心のない旨の誓紙が渡された。これを信用した長良は隆信に対する警戒心を解いていたが、わずか数刻後の24日明方、隆信の命を受けた納富信景土生島城を攻められ、命辛々、筑前の大都留宗秀を頼って逃れた。

 長良は龍造寺勢の奇襲を怒り、すぐさま同盟関係にあった肥前の豪族たちと連携。8月20日、土生島城を奇襲で取り戻すと、神代家代々の居城・三瀬城に戻って各地に要塞を築いて龍造寺氏に備えた。

 永禄9(1566)年に干ばつが起こると、長良は仇敵である納富信景の所領・千布などへの水流を密かにせき止めた。水が来ないことを不審に思った信景に命じられ、その嫡男・納富信純が水路の巡検に現れたが、長良はあらかじめ水路に兵を伏せており、容易くその首を挙げる。信純が討たれた報告を受けた信景が兵を出すも、待ち構えていた長良勢はこれを破り、納富勢を佐賀に追い落とした。長良はさらに南下して龍造寺家の勢力圏内に攻め入ると、佐賀郡北村・五領・高木・渕・藤木・三溝郷を侵略した。

 しかし、元亀2(1571)年に龍造寺隆信に降伏。天正7(1579)年、龍造寺家の一門から婿養子を所望し、老臣・三瀬大蔵を佐嘉の隆信のもとへ遣わした。これは父・神代勝利の「長良事、我に劣らぬ大将なれども、龍造寺の威勢追日強大になり候へば、始終家を抱へ候事成り難かるべく候、我が死後に龍造寺に合体して龍氏の子を養ひて家を相続すべき」という遺言によるものだった(『葉隠』)

 ただ当時、龍造寺家に年頃の男子はなく、鍋島飛騨守信生(直茂)には男子が多いということから、隆信は信生へその旨を伝えた。信生はこれを辞退するが、長良の願いは強く、さらに隆信も説得に加わり、信生はこれを承諾。ただ、信生には男子がまだなく、弟の小川武蔵守信貫(信俊)の三男で七歳になる小川犬法師丸(小川喜平次)を養子に出し、鍋島家より武藤喜兵衛、田中善右衛門、石井孫兵衛、太田源助、馬郡孫右衛門、木下小兵衛、久納八助、矢作小右衛門の八名を付随させた。こうして犬法師丸は長良の娘を娶り、神代家の家督を継承。のち神代大炊助家良となる(『九州治乱記巻之廿四』)

 天正9(1581)年5月28日、四十五歳で亡くなった。法名は梁山宗異

●鍋島・神代氏系図●

神代利久    副島信吉娘                                   
 ∥      ∥――――神代長良                  中院通純――娘
 ∥      ∥   (刑部大夫)                (大納言)  ∥
 ∥      ∥     |                          ∥
 ∥      ∥     |                          ∥      【鍋島吉茂】
 ∥――――――神代勝利  |                          ∥―――――――神代直利
陣内大和守女 (大和守)  |                  +―鍋島忠直――鍋島光茂   (弾正)
              |                  |(肥前守) (丹後守)    ∥
              |                  |               ∥
              ↓             鍋島勝茂―+―神代直長          ∥
            【川久保領主】        (信濃守)  (大和守)          ∥
 千葉胤頼――千葉胤誠==神代長良==+―神代家良          ∥             ∥
                   |(大炊助)          ∥―――――――――――+―娘      
                   | ∥――――――神代常親 +―娘           |        
                   | ∥     (伯耆守) |             |
                   | ∥      ∥    |             |        
           +―小川信俊――+―娘      ∥――――+―神代常利        +―娘    +―鍋島直愈
           |(武蔵守)           ∥     (采女正)          ∥    |(左京)
           |                ∥      ∥             ∥    |
           |         龍造寺信明――娘      ∥――――神代常宣     ∥――――+―娘
           |        (下総守)          ∥   (長門守)     鍋島直堯   ∥
           |                       ∥            (左京)    ∥――――+―神代直恭―――神代直贇    
      鍋島清房―+―鍋島直茂         +――――――――伊勢菊                  ∥    |(左京)   (伯耆)
            (加賀守)         |                             ∥    |
             ∥            |                    +――――――――神代直方 +=神代直贇―――神代直興
             ∥            |                    |       (対馬)   (伯耆)   (秀太郎)
             ∥            |                    |
             ∥―――――――鍋島勝茂―+―神代直長   執行氏―――娘     |【鍋島宗茂】
      石井忠常―――娘      (信濃守)  (大和守)         ∥―――――+―神代直堅―+―鍋島宗教
     (兵部少輔)          ∥                   ∥      (主膳)  |(丹後守)
                     ∥―――――――――――――鍋島忠直  ∥            |      
             徳川家康――+=菊姫           (肥前守)  ∥ 中院氏  【鍋島吉茂】+―鍋島重茂
            (征夷大将軍)|(高源院)          ∥     ∥ ∥―――――神代直利 |(信濃守)    
                   |               ∥     ∥ ∥    (弾正)  |
                   +―亀姫            ∥―――――鍋島光茂         +―鍋島治茂―+―鍋島斉直―+―鍋島直正
                    (盛徳院)          ∥    (丹後守)          (肥前守) |(肥前守) |(信濃守)
                     ∥             ∥     ∥                   |      |      
                     ∥――――――松平忠明―――娘     ∥―――――――鍋島綱茂        +―神代直珍 +―鍋島賢在
                     ∥     (下総守)         ∥      (信濃守)         (弾正)   (弾馬)
                     奥平信昌          上杉定勝――娘
                    (美作守)                


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